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新米コーチ タックンのスイング研究日記(1)国際スポーツバイオメカニクス学会会長のYoung-Hoo Kwon氏のお話し

2017年07月24日

今週、世界的に著名なバイオメカニクス(生体力学)研究者で、国際スポーツバイオメカニクス学会会長のYoung-Hoo Kwon氏が来日し、同氏のゴルフバイオメカニクス講習会に参加する機会がありました。

 

Women’s Texas Universityの教授でもある同氏はPGA、LPGAのプロゴルファーのスイングをバイオメカニクス手法で分析し、世界中で定評があります。同時に、タイガーウッズをはじめ、他にも4大メジャー大会優勝者のスイングコーチであるクリス・コモ氏の大学院の指導教授です。

 

ゴルフを専門的に研究しているバイオメカニストに会えるというだけで、すごい楽しみで、興奮が止まりませんでした。内容は主に、世の中にはゴルフ理論が無限に存在する中で、競技者や指導者が見落としがちなスイングの誤解をバイオメカニクス目線で解説すること。

 

その中でも印象的だったのが、Xファクターと地面反力の講義でした。

 

Xファクターの説明はG1動画や記事に詳細があるので省略しますが、簡単に述べると左右の肩、左右の骨盤を結んだ線(下部写真)を用いたスイング中の上半身と下半身の捻転角度差の事です。Xファクターは、体幹のねじれ具合が大きければ大きいほど反動動作が作用して(消しゴムを出来るだけ捻じってパッと離したら、勢いよく捻じり戻るイメージ)結果、ヘッドスピードが増すことにつながると言われ、これまで研究者や指導者に推奨されてきました。

 

クウォン教授はこのXファクター(体幹捻転角度差)は誤解が生じやすく、分析には非常に注意深くなる必要があると言っていました。その理由は、スイング中の捻転角度を数値で見たときに、腰(骨盤)が全く回旋する事なく肩のラインだけ回っていても捻転角度差(Xファクター)になってしまう点。

 

もう一つに、論文や指導理論に記載されている、Xファクターにおける腰と骨盤のラインの定義が、水平面の動きだけの評価に過ぎず、股関節の上下方向の動き(ベルトライン)を無視しがちであるという事。一番驚いたことは、USツアープレイヤーのXファクターの角度とクラブヘッドスピードには相関関係が見られなかったということ。 つまり、体幹捻転角度の大きさと飛距離には関係がないんです。

 

では飛距離に大きく関係している要因は何かと質問したところ、大切なのは最大捻転角度ではなく、捻転角度差が発生するタイミングであるとおっしゃっていました。バックスイングの早い段階で捻転角度差(大きくする必要はない)をつくる事と、地面からのエネルギーである地面反力(過去記事参照)の方がヘッドスピードとの関係が強く飛距離にも影響するという解説でした。

 

他にも目から鱗になるような、力学とゴルフの関係の内容が多くあったので、これからじっくり理解を深めつつ、共有していこうと思います!

 

 

 

 

 


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