本日の生徒さんは5日間のトレーニングコースに参加してくれたリョウ君(15歳)です。お母さんと一緒に参加してくれました。これまで様々なスポーツをやってきたというだけあって、パワー&スピードがあり、ボールを飛ばす素質も十分です。残念なのは脚が動き過ぎてバランス感覚が今一つ。クラブを振り回しすぎてしまう面が見られます。自分にゴルフの才能があるのか模索中ということなので、じっくり観察させてもらいました。
(スイングの改善点)
1. 両肘を突っ張って構えるので、肩・肘・首にテンションが加わり、脇と胴体をつなぐコネクション(連結性)に欠いていた。胸襟を開き、両肘でクラブを吊るように持って上腕内側で胸を挟む構えに修正。ソールしている時は首を長くして肩をストンッと落としてなで肩に構えて重心を下げる。そして、リーディングエッジをボールの赤道に合わせて構えます。クラブの遠心力が使える、力みのない上半身の構えにしてからスイングプレーンが安定しました。
2. バックスイングで右腰が引けて左足をヒールアップしていた。体が柔らかいため、右肘を背中の後ろまで引き込んでしまう。始動のスタートは右膝をキックインさせて、胸を回すことから始めた。腹圧がかかって捻転が止まるところがトップ。この時グリップが右肩の横にあれば、体のまわり過ぎを矯正できる。トップもコンパクトになって切り返しがスムーズになりました。
3. ダウンでシャフトを立てて下ろす意識が強かったので、外から下りてきて引っかけボールと深いディボットが目立った。オンプレーンで振るためには、ソフトグリップに持ち、グリップから先を消すイメージを持つ(最初からシャフトとヘッドがついていないイメージ)。ペナンペナンのグリップを柔らかくしならせて腰回りを巻きつくように(8figureを描くようなイメージで)振る。それにより、シャフトが背骨と直角に交わるようにシャローな入射角で振れるようになった。
4. アドレスの前に置いたハの字のラインに沿って振る。ダウン初期は超インサイドアウトに振る感じで胸のラインも開かない。シャフトはお腹まわりに巻きつくように振る。フォローはヒール側でハの字の左側をこすっていくように低く左へ振っていき、胸の面も同一方向に開いていく。広角的にまるーく振っているので、ヘッドスピードが上がり飛ぶようになった。
5. スイング中のフェースローテーション(手の返し)を極力小さくするために、左脇を締めて左へ振っていった時に、クラブヘッドが頭上を通過するように振らせた。グリップよりヘッドが高いフィニッシュを目指すことで、両脇を締めて振れるようになる。(コネクションの強化)コントロールが効くので打ち分けも自由自在。
6. フィニッシュでは背中を反り過ぎず、振りまわさず、足裏が見えず。若いためにどうしても振りまわしていた。フィニッシュでは左足の上でスーッと立ち、左足裏がめくれないようにする。そしてシャフトが帽子のつばの後ろに地面と平行に収まる、インバランスのフィニッシュに修正しました。
今回の合宿で、ドライバーは30Y(ドロー平均290ヤード)、アイアンは15Y(フェード)飛距離が伸びたのは、ただただ驚き!バランスも良くなり、スイングに切れが増しています。ゲインズボローG.Cの18番ロングを6番アイアンで2オン。2回イーグルを奪取。ショートゲームを頑張れば将来楽しみな逸材です。とても良いスイングをしています。皆さんも参考にしてください。