本日の生徒さんは1週間のトレーニングコースに参加した、ヒロさん (29歳ベストスコア109)です。
最初の所見で感じたことは、全体がフニャフニャして体が捻じれていない。ボールが飛ばない。ドライバーで当たって180ヤード、7番で110ヤードぐらいでした。5日間でどれくらい飛距離が伸びるか楽しみです。
(スイングの改善点)
1.右手のウィークグリップが影響して、体全体が目標の左を向いてしまう癖がある。その為、手で上げてトップでフェースが開き、飛ばないスライスになっていた。目標はドローの打てるアドレス。練習は左打席から右に対角線上へ打つ。右手グリップは下からあてがいV字は右肩を差し、右肘を脇腹につけて構える。右腰の垂線下に右足土踏まずがくるように押し込んで構える。それにならい背骨を15度傾けて構える。
2. ヒロさんに不可欠なのは体を捻じる動作(コイリングモーション)です。左肩の付け根が最短距離で顎の下に入れば体は深く捻じれる。そのベクトルの方向は右手で左肩を掴み、右足踵方向へ引っ張る動作です。すると体幹が捻じれて右足付け根のコマネチラインにしわが寄るようになります。ヒロさんはこの動作で右足に荷重できるようになり、体重移動で飛ばせるようになった。
3.捻じった体幹を捻じり戻す動作には、やはり体幹を使います。手はデンデン太鼓の紐みたいなもんで、後から巻き付いておりてきます。テッドさんの時も採用したレッグクロス一軸ドリルで、体幹で捩じり戻してそれを左内腿で受け止め、足裏がめくれないようにバランスを整える(トップは右耳の横)。このドリルで体幹を地面と水平に捻じり戻す感覚を覚えた。
4.アプローチ練習時にハンドファーストでfaceのスコアライン一番下で薄く打てるように訓練した。それは下半身のリードで左足付け根のコマネチラインにしわが寄るように荷重していかないと上手く打てないことがわかった。この動きをショットにも応用。ダフリが激減してナイスコンタクトで打てるようになった。
当初、アプローチでもヘッド走らせてボールの下に潜り込ませるロブしか打てませんでした。その動きがショットにも影響していました。それが、体幹の捻じり戻しと下半身のリードで下ろせるようになり、タメを意識するようになったら、飛び始めました。ドライバーで40ヤード、アイアンで20ヤード飛距離が伸び、本人も驚いています。もっともっと、タメを追求していってください!