本日の生徒さんは1週間のトレーニングコースに参加した、大先生 (71歳ゴルフ歴5年)です。
最初の所見で感じたことは、典型的なすくい打ちの為、軸がグラグラ、足がバタバタしていました。右(プッシュ)にいくうちに自然と手を返す癖がついてしまい、ダグフックもよく見られました。
(スイングの改善点)
1.軸がブレて足がバタバタする人は、体をきちんと捻じれていないことが多い。大先生の場合、アドレスで肩のラインが左を向き、右腰が右足外側にはみ出していた為、捻じれの起点がなく手で上げていました。まず、肩のラインをスクエアに、右肘を体のセンターにセットして肘でクラブを吊る。右腰が右足土踏まずの垂線上に来るように押し込んで逆K字型に構える。バックスイングの始動は右膝をキックイン(捻じれの起点)してから、右脇を締めて胸の回転で上げるようにしたら、右サイドの伸び上がりと共にオーバースイングが矯正された。
2.大先生の場合、トップで右足付け根のコマネチラインに荷重できるか否かで体重移動が全然違う。バックで胸の回転と共に右腰及び右肩を真後ろ(後方)に引けることが大事。弓矢の弦を絞り上げる感じと似ている。ただし右脇が開かないように右肘を立てて(ウェイターのように)、右体側からはみでないことが大事です。
3.ダウンは手で勢いよく打ち込んでいました。大切なことは、捻じった体幹を捻じり戻す動作から始めます。脇の下から太腿の付け根のラインを地面と水平に捻じり戻して、それを左内腿で受け止めて左足付け根コマネチラインに荷重していきます。脇を締めて赤ちゃんを両肘の上にのせてあやすように、クラブを乗せて落ちないように回転させ、フォローサイドで左足外側が上から覗き込めるようになれば、左足がめくれなくなる。水平回転と体重移動ができている証拠です。
以前に比べて手前をダフること(ミスヒット)が少なくなりました。ヘッドが体の周りをまーるく振れるようになり、水平に回転できるようになったからです。大きく振り上げなくても右頬横ぐらいのトップで十分捻じれるコツを覚えました。ギッタンバッコンが矯正されてコンパクトなトップに収まり、目標の左へ低く振り抜けています。平均してどのクラブも20ヤードアップしました!これからもかーるく振れて反復性の高いスイングを目指してください。