スイングの中で一番大切なポジションは腰から腰(正面から見た9時から3時)の間の動きです。この腰から下のゾーンをいかに強くするかなんです!
動画のショットはG1伝統の草刈ショットです。アスリートは皆経験してきたトレーニングです。左サイドを鍛えるのは勿論のこと、腰から下のゾーンを安定させます。これはSWのリーディングエッジを鎌に見立てて、草の根元をできるだけ低く長く刈っていきます。前傾姿勢でクラブを左下へ振っていくので、かなり腹筋を使います。足元も重心を低くして右腰を回しながら押し込んでいかないと草の抵抗に負けてしまいます。
右腰の高さでクラブをピックアップ。タイミングよく右手を離して、自分から見て4時半の方向からシャフトが出てくる。前傾したまま背骨を中心にして、左背中半身を後方に引っ張ることでクラブをリードします。ヘッドを右足前から入れて左足前まで扇形に低く長く振り抜く。この時左手首内側とシャフトの角度(ハンドファースト)をキープしてグリップエンドは左腰ギリギリを通過。左肩の付け根からクラブヘッドの先まで1つのユニットにして自分から見て8時半の方向に振り抜きます。この時左手甲側がフラットリストであることは絶対条件である。
動画で分かるように、自分が8時半の方向に回り、少し離れてシャフトをセットしました。両脇を締めて左下へ振っていることがわかります。遠心力を感じてま〜るく振ってクラブが体を追い越していく感覚がわかると、必ずここを通過します。私は「8時半のスロット」と呼んでいます。
このドリルで、ゴルフに必要な筋力(スピード・パワー・粘り)がつくのはもちろんのこと、ラフからのショットはボールを直接打つのではなく、リーディングエッジで前後の草ごと鎌のように刈っていくというのがわかると思います。でも練習する時は前方に人がいないことを確かめて練習しましょう!