本日の生徒さんは2週間のトレーニングコースに参加した、ジョウヤくん (15歳ベストスコア98)です。
最初の所見で感じたことは、トップから体の回転がなく、手で打ち下してしまう。完全なアウトサイドイン(カット打ち)軌道である。それにあちこち、ジョイントも緩んでいた。インパクト=点のイメージがあり、打ち込むイメージが強い。その為ダフることが多かった。ま〜るく振ったらたまたまそこにボールがあったぐらいの、点のイメージから線(ゾーン)の中で捉えるように、捻転差を生かしたボディーターンスイングへ変えたいと思います。
(スイングの改善点)
1.しっかりと体を捻じり上げられるポスチャーに矯正。姿勢が悪いと不動の軸回転ができなくなる。まず、背筋と腹直筋を上下に伸ばし、顎の位置を高くして、のど仏と顎の間に隙間を作り左肩を入りやすくする。そして両肘内側が空を向くように胸の前でグリップする。胸襟を開いて、肩甲骨で背骨を挟む感じで両脇裏側が軽く締まる構えに矯正。正面から見て、右足土踏まずの垂線上に右腰がくるように押し込んで逆K字型に構える。
2.バックスイングで顎をかしげてボールを真上から見ようとする傾向がある。(顔を寝かす)バックのスタートは首から下を回す意識を持ち、正中線を真っ直ぐ保つ。トップ付近でボールを真上から見ようとしないで、鼻筋を20度くらい右に回して正中線を真っ直ぐ保つことが大事です。ボールから離れていく感じがするがそれでいい。これで脇の下から足の付け根のラインの四角形をイメージして、消しゴムを捻じるように巻き上げ、トップで右足付け根のコマネチラインにしわを寄せることが可能になった。
3.自分の正面を12時として、ダウンはクラブシャフトが4時半から出てくるイメージを持つ。右腰の横でタイミングよく右手を離して左手一本でまーるく振る。目標に背を向けた状態で、背中越しまでクラブをまーるく振る。ヘッドが体を追い越すタイミングで、あとから胸の回転(左背中半身の後方への引き)がついていく。背中越しへハンマー投げをする感覚を養うことで、軸を中心にインサイドアタックができて、クラブが体の近くを通る感覚が身に付きます。これで体の突込みが矯正された。
4.トップからキャスティングしていたのを矯正。ダウンの始動はトップにヘッドを置き去りにしたまま、腰の回転(右腰の押し込み)と右肘の絞り込みを同調して行いタメを作る。トップから右手の平にお盆を乗せて、時計の反対周りにお盆を回す感じ(シャフトをレイドオフにしてフェースを少し開く感覚)で右肘を絞り込む。
2週間でドライバーが60ヤード、アイアンで30ヤード伸びた。驚異的である!本人の努力の賜物であるが、捻転から捻じり戻すスイングで手を使わないスイングへ。まーるく振ってクラブが体を追い越していくタイミングをつかめたのが大きい。スコアも7打縮めてベストスコア91(42・49)が出た。