本日の生徒さんは1週間のトレーニングコースに参加した、Yさん (ゴルフ歴4年ベストスコア93)です。
最初の所見で感じたことは、スイング時に上下動がある。コネクション(体幹と脇の連結性)も緩んでいます。体の捻転がなくトップで手を天高く上げようとするので右サイドが伸びてスエー。トップからは上体が開いて右手で合わせにいってしまう。右に動いた分上手く戻ってきたときはプッシュボールで、体重移動が行われず右に残ったときはたいがいトップボールでした。ま〜るく振ったらたまたまそこにボールがあったぐらいの、点のイメージから線(ゾーン)の中で捉えるように、肩と腰の捻転差を生かしたボディーターンスイングへ変えたいと思います。
(スイングの改善点)
1.しっかりと体を捻じり上げられるポスチャーに矯正。重心の高い構えを矯正。一端上にジャンプして着地した時の膝の曲げ具合維持して、太腿の付け根を後方に引いてふところを作り、荷重を両足拇指球と土踏まずに置く。両肩の真下でグリップしてハンドダウンに構える。背筋と腹直筋をピッと上下に伸ばし、顎の位置を高くして軽く締めて下目づかいでボールを見る。(これまでは直視して頭が下がっていた)のど仏と顎の間にスペースができるので肩が水平に回りやすくなる。正面から見て、右足土踏まずの垂線上に右腰がくるように押し込んで逆K字型に構える。
2.手でヒョイッと上げないためにも、バックスイングで右腰横までグリップエンドの高さを変えずに胸の回転でテークバックする。タイミングよく右肘を畳み、グリップが右耳の横に収まるようにする。同調するように、右足付け根のコマネチラインにしわが寄るように重心の低いトップを目指す。(まだ右腰が右足土踏まずの垂線上を超えてしまうので気を付けたい!)
3.インパクト付近で前傾が起きて重心が高くなる(グリップ位置も高い)傾向がある。ダウンの前半で頭が左に突っ込まないように、ボールの後ろで回転する意識を持つ。胸が右・腰が正面の捻転差を作り、右脇を絞ってシャフトが4時半から出てくるイメージを持つ。クラブを下してくる原動力は左肩付け根及び左背中半身を後方に引っ張るからで、両脇を締めてクラブを体に引き付けて回転し、グリップエンドが左腰ギリギリを通過するように目標の左に振っていきます。
4.ダウンで左膝が突っ張り、腰が引ける傾向がある。ダウンで左足内腿から土踏まずにかけての拮抗筋ライン(antagonist muscle=AMライン)が崩れると、踏ん張りが効かずに腰が抜けてしまう。フィニッシュに向かって体幹が左に巻き戻されたときにAMラインが右に逆回転する感じで踏ん張れば左足付け根コマネチラインに必ずしわが寄って安定したフィニッシュポーズがとれるはずです。そして両内腿がピタッとくっつき、右足つま先でトントントンと地面を叩けて、右膝がリラックスしたインバランスフィニッシュフを目指します。
重心の高い縦振りスイングでしたが、体にファジーな払い打ちができるようになりました。ヘッドが体をパスしていくドリルで軽く振って飛ばせるようになりました。まだまだ改善途中ですが、ミスショットが激減。ドライバーで20ヤード飛距離が伸びて、使えなかったクラブもそつなくこなせるようになりました。